「無線I/O制御ブロックチェーンチップ」の実現に向けて始動致しました
2023年9月 4日 09:00
2023年9月4日
株式会社シーズは、ブロックチェーンIoT事業の次世代プロダクツとなる「無線I/O制御ブロックチェーンチップ」の実現に向け開発に着手いたしました。
「無線I/O制御ブロックチェーンチップ」は、「ブロックチェーンチップ」にも使われているシーズブロックチェーン第三レイヤーである「ハッシュチェーン」をチップ化したもので、工場やローカルエリアでの無線によるI/O制御を安全に行うことができるものです。
現在、多くの工場では機密保持の目的において外部とのインターネット接続を不可としてエクスクルーシブな環境でかつ有線通信にてセンサやアクチュエータ等と制御装置の間でデータ伝送を行っています。
ここで有線通信ではケーブルが複雑化し、最も多く集約する制御装置周辺ではケーブルの束の直径が数十センチメートルにもなるといいます。
接続数が多いほどケーブルによって物理的なスペースが専有され、故障検出や取り換えにも多大な時間がかかります。
このため無線通信を実現しようとする試みが以前から存在しているが、複数のセンサやアクチュエータと制御装置間でデータ送信/受信が行われるため無線通信におけるチャンネル数が許容範囲を超え現実的には無線接続は実現不可能という判断に至っています。
更には無線によるデータ伝送は外部に情報が洩れる危険性が極めて高く、チャンネル数の問題と合わせて大きな課題として存在しています。
この課題を解決するため、株式会社シーズはブロックチェーンのトランザクション部分のみでデータ伝送を行うブロックチェーンライクな通信システムを発案し特許化致しました。
この「無線I/O制御ブロックチェーンチップ」はブロックチェーンライクな分散ネットワークに接続されるため無線通信におけるチャンネル数は1チャンネルで済みます。
この仕組みをワンチップ化しセンサやアクチュエータに直接接続可能なほど小型化することで、工場内のデータ伝送用ケーブルが一掃し極めてシンプルな制御システムが実現します。
センサやアクチュエータなどのI/O機器に直接接続することも可能で、この場合は無線給電方式を理想としています。
「無線I/O制御ブロックチェーンチップ」